イギリスの小金持ちにかこわれそうになった件 2

(前回より続き)

カフェロワイヤルで初老の紳士A氏と話し、

英会話の練習になるなぁ、なんて感じだった。

 

私が英語を学びに来ていると知って

「英語なら私が教えてあげられるよ」と

A氏は言った。

そうね、、、

身なりもきちんとした紳士だし、

おじいちゃまだし、

さして危険はなさそう。

それに、もうすぐ日本に行くと言っていたし。

少しの間なら面白い経験かも。

 

私はそれから時々食事をご馳走になった。

 

彼は本当に日本びいきだったようで

車も日本車に乗っていた。

そして富裕層の住むエリア、チェルシー

フラットに住んでいた。

 

ある日、今日は家に招待しよう、とか言う。

 

いくら危険性はなさそうといえ、万一ということがある。

プライベートな場所に行くつもりはなかった。

が、

今日はメイドが掃除に来ている日だ、

毎週掃除は彼女に任せているんだ、と言う。

 

ふーん、、、第三者がいてくれたら安心だわ、と、警戒心がちょっと薄れた。

 

だけど、、、

 

(続く)