ホームステイ生活スタート

ひとけの少ない田舎の駅に

幸運にも1台のタクシーが止まった。

ホームステイ予定の家の住所を見せ

スーツケースを積み込んでもらい

乗せてもらうと

ほんの2分ほどで到着。

 

ドキドキでベルを鳴らすと

牛乳瓶の底のような分厚い眼鏡の

ランドレディ(ステイ先のお母さん)が

笑顔で出迎えてくれた。

 

古いけれど手を入れられた大きな家で、

ファミリーのプライベートな部屋以外に

留学生用の部屋が大小あわせて5つと

共用のリビング、ダイニング、

そしてキッチンがあって、

滞在中、私の他に最大7人の留学生が

共に暮らした。

留学生は人により滞在期間が異なるので

帰国で去る者、また新たにやって来る者、と

メンバーは入れ替わり立ち替わりしていく。

初めに一緒だったのは、

確か イタリア人、スペイン人、スイス人、

フランス人、トルコ人で、順に

女性、男性、女性、女性、男性だった。

夕食後にトランプをすると

日本人の私とイギリス人のランドレディも

加わって

7カ国対抗ゲームとなる。

そう言って笑い合った。

国は違っても同じことで笑い合えるんだな。

同じ感覚を持っていることがわかり

嬉しかった。