フランスの親友 3

はるばる来たパリ北駅。 雑踏の中にDちゃんの姿は見えず。 ここから先はどうする術もなかった。 予定通りここで落ち合えば、後はDちゃんに 頼るだけだったので この先の情報は何もなかった。 フランス語は全くできなかった。 独り、だった。 しばらくの間、…

フランスの親友 2

フェリーでフランスに着き、 待ち合わせの駅へ向かう列車KGVに乗りこむ。 そこそこ混み合った車内、 数泊分の荷物を入れた鞄に気をつかう。 何時何分に出発、何時何分に到着、、、 旅の行程はすべてあらかじめ決めてある。 でないと怖くて。 全く見知らぬ地…

フランスの親友

イギリス留学中に出会ったフランス人のDちゃん。 10歳ほど歳上と思われ、バリバリのキャリアウーマンだった。 クリエイティブな職業についていて、 会社では入口のドアに名前の記された 自分の部屋を与えられていた位だから 役職級だったに違いない。 なのに…

イギリスの小金持ちにかこわれそうになった件 3

(前回より続き) チェルシーは富裕層の暮らすエリア。 A氏のフラットの高級感のある雰囲気に、 やっぱいいなぁ、、、 なんて思う。 A氏が部屋のドアを開けると、、、 余裕のある生活が感じられる整った部屋。 ただ、人の気配なし、、、。 A氏は離婚後、独り…

イギリスの小金持ちにかこわれそうになった件 2

(前回より続き) カフェロワイヤルで初老の紳士A氏と話し、 英会話の練習になるなぁ、なんて感じだった。 私が英語を学びに来ていると知って 「英語なら私が教えてあげられるよ」と A氏は言った。 そうね、、、 身なりもきちんとした紳士だし、 おじいちゃ…

イギリスの小金持ちにかこわれそうになった件

ある休日、いつものようにロンドンの にぎやかな通りを歩いていると、 初老のイギリス紳士に声を掛けられた。 「ジャパニーズ・センターはどこか教えてもらえませんか?」 ジャパニーズセンターは日本の雑誌や何種類かの食べ物なんかを置いている店。 たまに…

ロンドンの地下鉄の駅で死にかけた話

日曜日はチャイルドシッターからも解放され、自由の身。 私はよくロンドン中心部へ出掛けた。 バスで20分程だったと記憶している。 仕事を辞めて留学して来ている身、 シッター料をもらうとはいえ、お小遣い程度。そうお金も使えないのだけれど、 街を歩きお…

ケンブリッジ英検の体験

シッターをしながら近くの学校に通い、 ケンブリッジ英検を受けた。 自分のレベルでは最も下のレベルのコースでは あったが、それでも英検準2級位のレベルだ。 英検コース。 ヨーロッパ人のクラスメイト達の中では 日本人は圧倒的に会話力が弱い。 ディスカ…

子どもは何でも知っている⁈

ロンドンでの生活。 シッターとしてお世話している男の子を 平日は毎日、学校へ迎えに行った。 学校まで徒歩20分弱。 もう日常となった街並みを眺めながら歩く。 歩きながら思う。 ここが日本からそんなに遠く離れた場所とは 思えない。 今はここに日常があ…

疲れ倍増の顛末

ロンドンの片隅で住み込みチャイルドシッターの生活。 上の階で暮らす黒人カップル、久しく見ない、、、。 ある日曜日。 日曜は基本OFFなので、私は単独で自分の時間を過ごすのが常だったが、 住み込んでいる家族の友人が結婚式を あげるから一緒に来ないか…

泥棒に入られた夜

(前のブログからの続き) そう、まさかうちに泥棒が入るとは。 しかも留守時ではなく、在宅時に! 私を住み込みベビーシッターとして 置いてくれているこの家の夫婦は それぞれの仕事を終え、待ち合わせて一緒に 車で帰ってくる。大体 夜の9時頃だ。 彼らが…

まさか、は自分の身にも起こる

(前ブログより続き) 私達の階上の部屋に住む黒人カップルの家の ベルを鳴らしていた、これまた黒人男性。 気さくな笑顔で振り返ると、 "ここに住んでる人、最近見ました?" というようなことを尋ねてきた。 "No... 近頃は出会ってないです" 以前はよく殺…

黒人のカップルと同じ屋根の下

(前のブログの続き) 同じ屋根の下に2つの家庭。 他人どおしだが、玄関は個々にあるので 行き来はできないようになっているから プライバシーを侵されることはない。 いや、そうでもない。 週末になると、 階上の黒人カップルの男性の声が響いてくることが…

ロンドンでの生活

ホームステイで学校に通う生活で 月日は瞬く間に過ぎる。 国に帰る者と新たに渡英してくる者、 はたまた、まだいたの?と 驚愕する金持ち長期ステイ組。 ホームステイの契約期間の半年が過ぎ、 私はロンドンへ移り住み込みベビーシッターとして住むところを…

フランス人の友達できた

イギリスの語学学校のクラスは国際色豊かだ。 ヨーロッパ系、アジア系、アラブ系、、、 様々な人種の人がクラスメイトにいた。 国によって表情から考えていることを読み取るのが難しく、不思議な感じだった。 1カ月毎にクラスは変わる形で、 初月の担任の先…

ホームステイ生活スタート

ひとけの少ない田舎の駅に 幸運にも1台のタクシーが止まった。 ホームステイ予定の家の住所を見せ スーツケースを積み込んでもらい 乗せてもらうと ほんの2分ほどで到着。 ドキドキでベルを鳴らすと 牛乳瓶の底のような分厚い眼鏡の ランドレディ(ステイ先…

怖いもの知らずだけど、怖いものだらけ

飛行機の窓から UKの早朝のヒースロー空港の 灯りが見えてきた時には ジワっときた。 私、本当に来たんだ、、、。 しかし、その数分後。 初めて買った大型のスーツケースを転がしながら、歩幅はゆるむ。 はて? どっちに向かうんだ?? バスに乗って 列車に…

親不孝者の海外留学

さて、カナダ人のG氏に失恋した私は、 しばらく優しくスイート、かつユーモアの ある彼との時間を忘れられずにいた。 完全にあきらめてはいるものの 彼の国に行ったみたい、と思った。 社会人になってから 学生時代に好きだったのに 進めなかった英語の道、…

カナダ人の彼

2度のお見合いの後、 何度か恋愛らしきことに直面するたぴ、 結婚を意識してしまう。 早く結婚したいということはなかったけれど、 自分が選んだ人で親を納得させるような結婚が できることを証明したい、 そんな気持ちがあったのかも知れない。 そんな中出…

親の勧めたお見合いに吐き気

20歳の頃から両親にお見合いを勧められたっけ。 父は会社役員で、オールドミス(当時、適齢期を過ぎた未婚女性をそんな呼び方してたんだなぁ)が精神的におかしくなっていく例を数多見てきた、と、 当時付き合っている人がいなかった私に 娘にそうはなってほ…

ワタシはフツウと思ったんだけど

ワタシ、とは? 私はワタシのことをフツウ、つまり平々凡々な人と思ってた。 華麗な人生に憧れながらも、、、 結局は普通に結婚して 普通に子どもを持って 普通にまあまあ幸せに暮らしていくのだろうと。 しかし! 振り返ると2回の結婚をして 2回の逃がれ婚…

人生、ジェットコースター。

その昔、ジェットコースタードラマ、なるものが流行ったことがあったな。 それなりの年齢の人しかわかりませんねw 私もそれなり、、とバレてしまいますねwww 人生、ジェットコースター。 私も色々いろいろありました。 そんな色々の断片を とりとめもなく話…