ケンブリッジ英検の体験

シッターをしながら近くの学校に通い、

ケンブリッジ英検を受けた。

自分のレベルでは最も下のレベルのコースでは

あったが、それでも英検準2級位のレベルだ。

 

英検コース。

ヨーロッパ人のクラスメイト達の中では

日本人は圧倒的に会話力が弱い。

ディスカッション授業で口を挟むスキがない。

とてもしんどい思いをした。

 

実際、ヨーロッパで受験すると

会話の試験で日本人はかなり不利と聞いた。

流暢なヨーロッパ人と比較されてしまい

どうしてもレベルが低く判定される。

 

 

でも手ぶらでは絶対帰国したくない、

合格したい、という思いで

必死でテスト対策を勉強した。

 

 

当日。

国際色豊かな会場。

色々な国の人が、色々な格好で集っている。

 

1人ずつの会話のテストでの待合室。

突然、その受験者以外の人が数人入ってきたかと思うと、おもむろにひざまずき

お祈りを始めたり(その部屋の窓の方角がちょうどお祈りの方角だとかで)ww

 

緊張しながらも、周りの人達ウォッチングは

なかなか楽しかった。

 

 

筆記の方はもう全く記憶にないけれど、

会話の面接は、内心のブルブルを隠して

とにかく笑顔、笑顔でたくさん話すよう心掛けた。

 

 

 

結果は帰国後。

 

 

 

 

格通知が無事届いた。

 

 

 

子どもは何でも知っている⁈

ロンドンでの生活。

 

シッターとしてお世話している男の子を

平日は毎日、学校へ迎えに行った。

 

学校まで徒歩20分弱。

もう日常となった街並みを眺めながら歩く。

 

歩きながら思う。

ここが日本からそんなに遠く離れた場所とは

思えない。

今はここに日常がある。

この遠い地に。

不思議だった。

 

学校で9歳のMを引き取り、家に連れ帰る。

ある日の道中、Mは私に英語の"悪いことば"を

教えようとした。

学校では決して教えない言葉だし

知っていても使えないけどw

 

私達はおもしろくなり

会話は白熱した。

ゲラゲラ笑って、つい声が大きくなった。

 

前を歩いていたご近所男性は

オドロキ笑いながら振り返り、

私達のお遊びにハハーンという顔をしていたw

 

「M、だけど何でそんな言葉知ってんの?」

私が訊くと、

「KIKI、子どもは何でも知ってるんだよ」

と事もなげに彼は答えた。

 

 

疲れ倍増の顛末

ロンドンの片隅で住み込みチャイルドシッターの生活。

 

上の階で暮らす黒人カップル、久しく見ない、、、。

 

ある日曜日。

 

日曜は基本OFFなので、私は単独で自分の時間を過ごすのが常だったが、

住み込んでいる家族の友人が結婚式を

あげるから一緒に来ないか、カジュアルな式たから誰が来てもいいんだ、と誘われ

行くことにした。

イギリスの結婚式を体験するの面白そうだ。

 

しかし

この家のダンナはポンコツだった。

 

半日、車を走らせた挙句、道を間違えたか

わからなくなったかで

式場には辿り着けず、日の暮れに家にすごすごともどるハメになった。

 

 

私の休日を返してくれと言いたかった。

ずっと車に揺られただけに終わり、

疲れた。

 

家の前に駐車された車から私達が降り立ったその時、

私達の前を横切る影が!

 

上の階の住人カップルだった!!

 

「Hello 〜!」

 

腕なんか絡ませあっちゃって

仲良さげにドアを開けて入っていった。

 

 

生きてた、、、。

生きてやがった、、、。

 

あーそうですか!

 

 

 

でも、よがっだ〜。

 

 

 

疲れが倍増した、、、。

 

 

泥棒に入られた夜

(前のブログからの続き)

そう、まさかうちに泥棒が入るとは。

しかも留守時ではなく、在宅時に!

 

私を住み込みベビーシッターとして

置いてくれているこの家の夫婦は

それぞれの仕事を終え、待ち合わせて一緒に

車で帰ってくる。大体 夜の9時頃だ。

 

彼らが帰るまでの間、私は9歳の男の子を

学校に迎えに行き、おやつを与え、

宿題をさせ、夕食を作ってやり、

お風呂の準備をし、ベッドに送り込む。

眠るまでの間に両親が帰ってくるので、

彼はママと抱擁を交わし、ベッドの中で添い寝してもらいながらしばらく話をするのが常だった。

父親は養父で、男の子はあまり彼を好きではなかったので、尚更この時ばかりはママを独占したかったのだろう。

 

さて、

その日2人が帰ってきてリビングに行くと、、

 

ビデオレコーダーか忽然と消えていた!

 

そして、トイレの横に細長い窓のチェーンが

壊されてブラーンとぶら下がっていた。

 

あんな細い窓、よく身体が通ったものだ。

しかし確かにそこから何者かに侵入され、

レコーダーを盗まれたのだ!

 

上の部屋に男の子と私がいるというのに!

 

私達は階下の部屋の物音に全く気づかなかっ

たのだ、、、!

 

何という失態!

 

奥さんに自分が居ながらにして盗まれたことを

謝ると、

私達が危険な目に遭わなかくてよかった、と

無事を喜んでくれた。

保険がかけてあるから新品を貰えるわ、と

笑った。

 

後で見つかったのだが、

犯人は慌てて逃走中に庭にリモコンを落として行っていた。

 

 

思い起こせばまさかの事件だった。

 

 

 

上の住人女性の安否が心配だ。

まさか、、、。

(続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか、は自分の身にも起こる

(前ブログより続き)

私達の階上の部屋に住む黒人カップルの家の

ベルを鳴らしていた、これまた黒人男性。

 

気さくな笑顔で振り返ると、

"ここに住んでる人、最近見ました?"

というようなことを尋ねてきた。

"No...  近頃は出会ってないです"

以前はよく殺し合わんばかりにけんかしてる

声を聞きましたがねw、

と心の中でのみつぶやき、、、。

 

" ここに姉さんが住んでんだけど、

全然連絡取れないならね、

いや死んじゃあいないかと思ってね"

 

!!!!!!!

 

心底ビックリして絶句した。

 

多分、それはメチャクチャ顔に出ていたに違いない。

 

" やー、ジョーダン、ジョーダンwww "

 

本当に冗談なのか⁉︎

いや

笑えんし。

 

玄関ベルに応答がないので、

" Bye" と言って

彼は去った。

 

それからしばらくは

モヤモヤモヤモヤ、、、

 

階上に死体があるかも知れない。

いや、まさかね。

でも、まさか、は自分にも起こることだ。

 

この数週間前に泥棒が入ったのも

言わば、まさか、の事件だった。

まさか、は起こる!

(また続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒人のカップルと同じ屋根の下

(前のブログの続き)

同じ屋根の下に2つの家庭。

 

他人どおしだが、玄関は個々にあるので

行き来はできないようになっているから

プライバシーを侵されることはない。

 

いや、そうでもない。

 

週末になると、

階上の黒人カップルの男性の声が響いてくることがあった。

「○ucking weekend !   ○uking weekend ‼︎ ‼︎」

とてつもない大声で、口汚なく

"最低な週末"と相手を責め立てている。

大抵、女性の方の声は聞こえない。

そして、その声がひとしきり続いた後、

静寂がもどる。

 

果たして、仲直りしたのか、

ふて寝をしたのか、

知るよしもない。

 

そんなことが何度もあった。

だけど以前から、玄関でその2人と出くわす

ことはほとんどない。

 

そう言えば、最近はあの口汚ない大声も

とんと耳にしていないなぁ…と思っていた

ある日、

彼らの玄関ドアの呼び鈴を鳴らしている

別の黒人男性に出会った。

 

「Hello.」

彼は軽く微笑んで私に話しかけてきた。

そして彼の言葉に戦慄することになる!

 (続く)

 

ロンドンでの生活

ホームステイで学校に通う生活で

月日は瞬く間に過ぎる。

国に帰る者と新たに渡英してくる者、

はたまた、まだいたの?と

驚愕する金持ち長期ステイ組。

 

ホームステイの契約期間の半年が過ぎ、

私はロンドンへ移り住み込みベビーシッターとして住むところを確保し、近くの学校に通いケンブリッジ試験を受けることにした。

 

ベビーシッター、と言ってもその家の子どもは

もう9歳の男の子で学校に通っていたので、その間は私も学校に行けたのだ。

試験に合格して、一応 勉強してきたことを形にしてでないと帰国できないと思ったのだ。

 

私のイギリス生活の第2幕が始まった。

 

住み込んだ家はイギリスでよくあった形で

1つの建物の1階の半分と地階が1つの家庭、1階のもう半分と2階がもう1つの家庭、

入口もちゃんと別個にあって2つの家庭は独立している造りになっているというものだった。

私のお世話になった家は地階を使う方の家で、

もう一方は黒人の若いカップルが住んでいた、、、のだが

コレが曲者だった!(続く)